『蒼姉さんの女王様?』 |
彼女の意識は夢の中にあった。朦朧とする世界の中、最初に目に映りこんで来たのは闇だった。
その闇の隅から、ぼんやりと射し込む光の方に視線をずらせば、
そこに見下ろせたのは跪いた全裸の男、そして、その肩に乗せられた自分の脚という異様な光景であった。
悪夢としか言い様がない。直ぐに醒めて忘れてしまいたいようなおぞましい悪夢だ。
「えっ!?」
私いったい何をしてるの!?
さらにおぞましい事には、男の口に降り注いでる液体、それは彼女の小水であった。
誰にも見せた事がない大切に守り通してきた場所を恥女が如く晒し、衆人環視で排尿行為を晒しているのだ。
それが悪夢ではなく何と言えようか?
あまりに現実離れし過ぎた光景に悲鳴を上げるどころではなかった。
動揺する精神の表層の裏で、知性が答えを探して回りだす。
前にもこれほどではないが似た事はあった。
気が付いたら、最愛の彼と半裸でベッドに――
(まさか、姉さん!?)
身の毛もよだつ今の事態を招いた思惟までは読めないが、犯人が誰であるかは明確だった。
自分――ウェン○ィ・ラスム・イ○ナートの内に宿った双子の姉の人格、
彼女の精神の乗っ取りを狙う、亡霊と呼ぶべき存在。
このような恥辱自体がウェン○ィの精神を闇に沈め、体の主導権を握る為の策略なのかもしれない。
「い、イヤッ……!?」
その恐怖とようやく正確に認識できた羞恥に、放尿を止められないままの股を閉じ体を隠そうとするが、
何かに縛られて拘束されているかの様に体は動かない。
「何、これ……嫌っ……やめっ、ふさけないでっ……!?」
振り向く事は出来なかったが、今なら背に複数の気配を感じる事ができた。
跪いた男達とは違う、より近い位置に立った男の気配と魔力。
「もしかしてっ……影縛り……?」
その身で味わった事こそなかったが、そういった名前と効果の魔術が存在するのは練金学士の中では常識である。
人格交代の予兆から、人格が切り替わるまでのタイムラグに男達が咒素子あたりを用いて即座に術で体を縛ったのだろう。
そのような物を容易に準備できる犯人の最有力候補は姉だ。
予め人格が戻ってしまった場合に備えた筋書きを男達に手解きを与えていたと考えるべきだ。
「こうなった以上、今夜はウェン○ィ殿に……」
「ウェン○ィ様の体力が落ちればテュー○ィ様が戻られるとの事、悪くは思わないで下さいよ?」
「今夜は憧れのウェン○ィさんとやれるなんて最高です!」
「姉妹丼とか最高過ぎるだろ」
「女王様なテュー○ィ様も最高だが、清楚なウェン○ィさんも捨て難いな」
事前の姉の命令と自身に姉ほどの威圧感がないせいだろう。
例外なのは直接、小水を受けている男だけで、跪いていた男達は一人、また一人と立ち上がり、
嗜虐心を満たしながら、怯えに身体を震わせるウェン○ィの周囲を取り囲んでいく。
男達の人垣は何重にもなり、その数は数十人を超え、百人余りを超えているかもしれない。
「ぃ、嫌ッ!! いやっ、やめっ、近寄らないでっ!? マ○キッ、助け……
ううん、誰でもいい……誰か、誰でもいい……助けてっ!! イヤッ、イヤ―――――――――ッ!!??」
どこにも逃げ場はなかった。
…
VT様からのリクエスト絵。
蒼姉さんパターンも作ってみました。
紅姉さんに体を乗っ取られて、その後一番恥ずかしい時に蒼姉さんに戻ったという流れ。
SSなんぞ募集してみたりして(笑)
2012/08/18
匿名の方にお願いしてSSを作成していただきました〜^^
そして、SSを読ませていただいて新しい絵を思いついたので
とりあえずラフ画を【Adult-Junk】にアップしました〜
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Photoshop 6.0.1J+Photoshop CS5 |
2012.07.21完成/2012.08.18SS追加 |
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